シングルファザーに育てられた私。父の仕事や再婚について。

SNSでたまたま見かけた、シングルファザーの方の悩みや葛藤。

自分1人で育てられるだろうか?母親が居なくて寂しくないだろうか?

シングルマザーよりも圧倒的に数の少ないシングルファザーの皆さんはたくさんの悩みを抱えて、でも相談できる人も少なく、孤独な思いをしていると思います。

 

私は現在28歳ですが、幼稚園の頃に母親が家を出ていき、それから3歳上の姉と父と、3人で暮らしてきました。

父は実家が遠かったこともあり、祖父母に頼ることもなく、たった1人で私と姉を育ててくれました。

ここではその体験を、頑張っているシングルファザーの方々に向けて書いていきたいと思います。

 

 父がシングルファザーになった理由

一番の理由は母の不貞行為です。

母はギャンブル等でお金にだらしなかったこともあり、話し合いの結果、私も姉も父に引き取られることになりました。

母が家から出ていってから数年後に離婚したので、親権で揉めることはなかったようです。

私が中学にあがったときに、姉は祖母の家の近くにアパートを借りて県外の高校に行くために家を出ていきました。

そこからは父と2人暮らしをしていました。

私が高校生になるころ、父は再婚し新しい奥さんとの間に子供が2人生まれました。

 

 シングルファザーの父の仕事と休日

父は会社員で、土日休みの仕事でした。

土日になると必ず私と姉を家から連れ出し、ショッピングや遊園地、ドライブなど、いろんなところに連れて行ってくれました。

平日は毎日1~2時間の残業があり、年に数回程度2~3日の出張もありました。

私と姉が小学生の頃にも、出張で2~3日家を留守にすることがありました。

そんなときは簡単にできるレトルト食品を買い、朝ごはん、晩ごはん、と印をつけて置いておいてくれました。

 

 シングルファザーの父と学校行事

父は学校行事には、ほとんど参加していません

参観日に来てくれたこともなく、文化祭や発表会などもほとんど来てくれることはありませんでした。

唯一、運動会(体育祭)には毎年来てくれて、私の写真をたくさん撮り、そして父が一生懸命作ったお弁当を持ってきてくれました。

当時の私は、参観日に誰も来ないことは寂しかったですが、仕方ないことと理解していました。

だから父がそのことについて謝ることはありませんでしたし、謝られてももっと悲しい気持ちになっていたと思います。

シングルファザーの方は、寂しい思いをさせたくないからと学校行事にたくさん参加する必要はないと思います。

母親ばかりの授業参観に父親が来るというのも、少し恥ずかしいと思うものです。

 

 シングルファザーに育てられるといじめられる?素行が悪くなる?

今、シングルファザーとして子育てをしている皆さんに自信を持って言えることがあります。

親がシングルファザーだからといって学校でいじめられたり、素行が悪くなったりなんてそんなことは絶対にありません。

私は小学校も中学校も高校も、皆勤賞とはいきませんがしっかり通い、たくさんの友達に囲まれ、問題行動を起こしたことはありません。

周りの友達の両親は私の親がシングルファザーであることをよく理解してくださり、本当に優しくしてくれました。

父が出張のときには「泊りにおいで」と声をかけてくれたり、学校の都合で送迎が必要なときにも「家まで送ろうか?」と声をかけてくれました。

それは私の父が社交的で私の友達の親と仲良くしていたから、という理由ではありません。

仲の良い友達の両親は、自分の子だけではなく自分の子の周りの子までよく見ています。

シングルファザーの方は周りと関わりを持たなければ、と思うかもしれませんが、関わりはきっと子供自身が作ってくれます

 

 シングルファザーの父に娘は悩みを打ち明けてくれる?

私はもともとあまり悩みのない楽観的な性格だったので、学校のことや友達のことで悩むことはありませんでしたが、生理(月経)のことは父に言うべきか悩みました。

とりあえず月々のお小遣いで生理用品を買い、父には相談しませんでした。

生理(月経)のことは学校の授業で習いますし、今は検索すればいろんな情報を得ることができる時代なのであまり気にしなくても大丈夫だと思います。

ただ、自分で生理用品を買えるように小学生高学年くらいになったらお小遣いを少し多めに渡してあげるといいと思います。

そしてなにも言わずに、トイレにサニタリーボックスを置いてあげてください。

私は生理(月経)が始まったことは父に言いませんでしたが、気づくとサニタリーボックスがトイレに置かれていました。

そこに生理用品を捨てていると、しばらくして「生理が始まった?」と父に聞かれました。

「うん。」と返事をすると「買い物に行ったときに一緒に買っていいよ。」と言われました。

その頃は毎週末に父と食材や日用品の買い出しに出かけていたので、それからはそのときに生理用品を買ってもらうようになりました。

恥ずかしいという気持ちはありませんでした。

ただ父が生理(月経)についての知識を多少なりとも持っていたのは、私のことを考えて調べてくれていたのかなと今になって思います。

 

 シングルファザーの父の再婚

私が高校生になるころ、父から「会わせたい人が居る。」と言われました。

そして父が私の前に連れてきたのは、父より20歳も若いインドネシア人の女性でした。

最初にその人を見たとき、あまりに若い人だったので「父は騙されているのでは?」と心配になりました。

でも私は父を信じていましたし、一回失敗している父が連れてきた人なのだからきっと大丈夫だと思い

「私のことは気にしなくていい。お父さんが幸せになれるなら私も嬉しい。」と伝えました。

それからすぐに父はその女性と結婚して子供が生まれました。

そして父と再婚相手の女性と赤ちゃんと私の4人の生活が始まりました。

再婚相手の女性には一緒に暮らすとき「私は〇〇ちゃん(私)の母親にはなれない。歳も近いから、お友達のように接してほしい。」と言われました。

私ももう高校生で、その人を母親と思えるわけもないのでそのつもりで接していました。

とにかく赤ちゃんが可愛かったので、わたしも赤ちゃんの世話を手伝わせてもらい、そこからたくさんコミュニケーションを取って、再婚相手の方とは結構うまくやっていたと思います。

再婚相手の方も、おいしいご飯を作ってくれたり、出かけるときには私に一緒に行くか聞いてくれたり、とても気を遣ってくれていました。

今では実家に帰ると、父の再婚相手の方と深夜までお酒を飲みながら近況を話すような親しい関係です。

 

 シングルファザーの父への感謝

父には本当に言葉にできないほど感謝しています。

幼少期は母親がいないことを寂しいと思ったこともありますし、友達のお母さんが作った豪華なお弁当を見て心底羨ましいと思ったこともあります。

でも、他のシングルファザーに育てられた方のお話を聞くと「祖父母と父に育てられた」と言われる方が多い中、父は誰の手も借りずたった1人で私と姉を育ててくれました。

私が想像もできないような苦労があったと思います。

シングルファザーで寂しい思いをさせているからと甘やかさず、叱るときは叱る、どちらかと言えば厳しい父でした。

私は洗濯物を畳むこととお風呂掃除くらいのお手伝いしかしてこなかったことを、本当に死ぬほど後悔しています。

ですから大人になった今、少しでも親孝行をしたいと思い、父の日や父の誕生日に毎年プレゼントを贈っています。

そして孫の顔を見せるため、車で10時間以上の距離がありますが年に2回は帰省しています。

 

 シングルファザーとして頑張っている方へ

昨今、シングルマザーへの理解は深まっていく中、シングルファザーへの理解はあまり進んでいないように思います。

母親が居なくなるというのは、子供にとってとても大きな出来事です。

子供はきっと寂しい思いをしますし、シングルファザーの方はそれを気に病むことでしょう。

でも私は思います。子供は強いです。

自分が置かれた環境を理解して、その中で強く育っていきます。

ちゃんとご飯を食べて、少しでも家族で会話をしていればきっと大丈夫です。

でも親への感謝だけは、自分が大人にならないと気づけません。

私はそうでした。

だから、子供からの感謝を期待しないでください。

”感謝”はいつかあなたが立派にお子さんを育て終わったあと、忘れた頃にたくさんもらえると思います。

子供を育てることに必死になりすぎず、自分の幸せのことも考えてくださいね。

 

 

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Posted by suzu-rin